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建築形状維持が優秀なAIツールの出現「FLUX.1 Kontext」

  • 執筆者の写真: Miida Masaki
    Miida Masaki
  • 4 日前
  • 読了時間: 5分

2025.8.04

今年に入り、AIツールは大きく進化し、特に「形状維持」の精度が向上しています。これまでAdobe FireflyやGemini 2.0 Flash Experimentalなどを組み合わせて使うのがベストかなと考えて来ましたが、最近MidjourneyやFLUX.1 Kontextの話題が各所で取り上げられるようになりました。直接使用した印象をお伝えします。

◆Midjourneyの印象

Midjourneyの新バージョンは人物などのキャラクター保持に非常に優れており、その進化には目を見張るものがありました。しかし、建築のような論理的な線構成が求められる画像では、形状の維持が難しく、画像が崩れてしまう場面も多く、まだまだ限界を感じる印象でした。

◆FLUX.1 Kontextの印象

次に紹介するFLUX.1 Kontextは、今年5月29日にリリースされたばかりの新しいバージョンで、建築設計の文脈において非常に注目すべきAIツールです。私が実際に使ってみて特に感心したのは、「設計プロセスに寄り添う使い方」ができる点です。簡単なプロンプト(指示文)だけで、元画像の形状を保ちながら自然に変更を加えることができます。会話のような長いプロンプトから短い単語まで柔軟に対応し、設計者の意図を的確に汲み取る「高い理解力」も大きな特徴です。さらに、品質を劣化させることなく連続編集が可能なため、スケッチ段階から完成までの設計の各フェイズ単独ツールで内外観の建築形状を維持しながら検討できるAIツールが登場したという印象です。FLUX.1 Kontextの詳細概要については、下段の「FLUX.1 Kontext活用紹介記事」をご一読ください。

◆FLUX.1 Kontextの利用方法

FLUX.1 Kontextには主に2つの利用方法がありますが、1. FLUX Playgroundのみフォーカスがお薦めです。

1. FLUX Playground(有償・最もおすすめ) 

・Flux.1 Kontext [PRO](または [MAX])バージョンが利用できます。  

・Black Forest LabsのクラウドAIサーバーで処理されるため、低スペックPCでも快適に動  作します。(オフィスユースのノートPCでも動作します)  

・ユーザーが設定できる項目は少ないですが、その他のパラメーターは自動調整されるた  め、 画像生成AI の専門的知識がなくても手軽に扱えます。  

・有償ですが、初回200クレジットが無償で付与されますので試すことが可能です。        Flux.1 Kontext PRO は 1枚につき4クレジット、MAXが8クレジットのはずです。

 (例:1000クレジット=10ドルで追加購入可能)

Flux.1 Kontext PROは、主にBlack Forest LabsのAPIを通じて提供されており 、Replicate、fal.ai、KreaAI、Freepik、Lightricks、OpenArt、LeonardoAIなどの提携パートナーサービスからも利用可能です 。一般ユーザーがFlux.1 Kontext PROを「完全にローカル環境で動作させる」ためのオープンソースのウェイトや直接的な実行方法は提供されていません


2. 自分のPCローカル環境での使用(無償・開発者、研究者向け)

   こちらはオープンソースのFlux.1 Kontext [dev]のみが利用可能です。 

API利用が不要なため、クレジットを消費しません。 

以下の3つの方法で使用できます。  

① ComfyUI に組み込んで使用(やや易しいですがComfyUIに慣れていないと難しい)。   • Flux.1 Kontext専用のノードセットが必要(GitHubでは未公開、SNS経由での入手が

必 要)。   

• 入出力や ControlNet の視覚的操作が可能で構成が分かりやすい。   

• YouTubeでノードを使った動画も有りますがそのノードを使うには有償になるかと思    います。  

② Diffusersライブラリで実装。   

• Hugging Face 製の Pythonライブラリ(diffusers)を使用。   

• Pythonスクリプトに精通していないと難易度が高い。  

③ GitHubレポジトリから直接実行。   

• 自作のUIや建築特化テンプレートを統合可能。   

• モジュールのパス調整やUI構築など、一定のプログラミング知識が必要。 


 ChatGPTにサポートしてもらいながら導入も可能ですが、様々なファイルを探して適切で且つ 組み込み可能かかどうかを確かめるのが大変です。そもそもFlux.1 Kontext [dev]は開発者研 究者向きのソースですから、そうなりますよね。  

※難易度は ①< ②< ③の順に上がっていきます。

 

◆建築分野でFLUX.1 Kontext(FLUX Playground)を使う有用性

FLUX.1 KontextのFLUX Playgroundは、建築設計において非常に高い有用性を持っています。

1. 設計プロセスに寄り添う使い方

・Generateモード(生成): ゼロから新しい画像を生成できます。アイデア出しや初期スケ ッチ段階 に最適です。

Edit(編集)モード: 既存の画像(参照画像)を元に編集や変形を行います。検討中の案 の修正や バリエーション検討に役立ちます。 

使用例::生成済みの建物外観をベースに、開口部や外装材を変更したり、内観の家具配 置や光の雰囲気を調整したりできます。

2. 建築ビジュアルゼーションでの使い方

一度作成した画像を形状維持したまま、プロンプトだけで変更を加えることができます。

・自分の画風や気に入った画風を、LORAモデルを使わずにプロンプトによって画像に反映 させる  ことができます。事前にAIに画像を読み込ませ、その特徴をプロンプト化するこ とで、より高い    精度で表現できます。 

下段リンクのFLUX Playground使用例の中にはラスタライズ画像をレイトレーシング風 画像やパストレーシング風画像にアレンジする事例も載せています。当然AIが物理的シュ ミレーションをするわけではなく学習画像の中から夫々の技法に関わる光の処理に酷似し た画像を探してそれに模して生成する法です。将来的には、AIが物理シミュレーションと レンダリングを統合し、より効率的かつ正確に現実世界を模倣する能力を持つようになる 可能性が示唆されていると思います。

風画像やレイトレーシング風等の画像作りはGPTsでプロンプト生成させる方法が便利で

使い易いと思います。



FLUX.1 Kontextは、建築デザインやビジュアルゼーションにおいて可能性を大きく広げるツールとなると思います。ご興味がありましたら、ぜひお試しください。


▼FLUX Playgroundを使用した事例動画

▼FLUX Playground



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